今月9日に秋田、岩手両県を襲った豪雨は、同じ場所で積乱雲が繰り返し発生する「バックビルディング」と呼ばれる現象が原因だったことが、気象庁気象研究所の調査でわかった。

20130829-445768-1-N 梅雨に大雨をもたらすほどの大量の水蒸気を含んだ暖かく湿った空気が東北北部まで北上し、積乱雲が発生。こうしたケースは珍しく、同研究所は「日本海の海面水温が平年より1〜2度高く、海に水蒸気を奪われなかったため」と分析している。

 同研究所によると、今回の豪雨では、風上にあたる秋田県の日本海側の山地で次々に積乱雲が発生。風で東に流されて連なり、東西約100キロにわたって強い雨を降らせる帯状の降水帯が2本形成された。これにより、1日に300ミリ近い雨が降った。

 これらの積乱雲は、大量の水蒸気を含む湿った空気が山陰沖から日本海上を北上し、山地にぶつかって上昇することで生じたという。
(読売新聞)