米太平洋空軍のカーライル司令官が、新型輸送機CV22オスプレイの配備先として、横田基地(福生市など)を検討していることを明らかにしたことを受け、同基地周辺の5市1町で構成する「横田基地周辺市町基地対策連絡会」は30日、配備検討の撤回を求める要請書を、防衛省に提出した。地元住民も、「墜落する危険があるのでは」などと、反発の声を上げている。

 「横田基地は人口が密集した市街地にあり、人命にかかわる事故への懸念がある」。要請書はこの日、同連絡会の幹事を務める昭島市企画部が中心となって作成し、同省にメールで提出した。同部は「防衛省から『配備が決定された事実はない』とあった。十分な情報がなく、実態を把握することができない中で、地元自治体の意見を明らかにする必要があると考えて要請書を提出した」としている。
 他の周辺自治体の担当者も困惑顔だ。羽村市企画政策課は、「CV22オスプレイの配備は、基地縮小を求める我々の声と反する。引き続き、情報提供を求めていきたい」と話した。福生市企画財政部も、「我々に説明がないまま、意思決定されては困る」としている。
 また、同基地の周辺住民でつくる「横田・基地被害をなくす会」の福本道夫事務局長(63)は、「落下の危険性があるオスプレイが配備されることには反対。生活の安全を第一に考えてほしい」と話した。
 同基地広報部は、読売新聞の取材に対し、「現在は、アジア太平洋地域全体で、CV22オスプレイの配備を検討している段階。具体的な決定は何もされていない」と述べた。
(読売新聞)