ノルディックスキー・ジャンプの男女ナショナルチームが28日、札幌市宮の森での合宿をスタートし、練習を公開した。女子の昨季のW杯年間総合優勝を果たし、来冬のソチ五輪で金メダルの期待が懸かる高梨沙羅(16)=クラレ=は、初めての男女合同合宿を「勉強になる」と歓迎。男子トップレベルのジャンプ陣から技術を盗む。

20130629-00000007-dal-000-6-view 梅雨知らずでカラリとした札幌の空に、勢いよく飛び出していった。7回の飛躍ですべてK点(90メートル)を越えた高梨は「今季初となる宮の森ジャンプ台だったので、まずは感覚を取り戻そうと練習した。最後の方は慣れてきたし、いい練習になった」。ソチ五輪への始動となる合宿初日を、充実の表情で振り返った。

 小さな女王は、さらなるレベルアップへ意欲十分だ。五輪に向け、ジャンプチームの一体感を高めるために実現した約60人の男女合同合宿だが「世界で戦っている選手のジャンプは、技術とかが格上」と、男子のジャンプを学ぶつもりだ。この日は、竹内ら有力選手が飛ぶ姿に「圧倒された。そういうジャンプをしっかりと勉強して帰りたい」と目を輝かせた。

 五輪への強力な援軍も得た。今季から専属契約を結ぶスキー板のメーカー「エラン」(本社・スロベニア)からは、昨季よりも軽量化されたオリジナル板を提供された。「SARA」の名が入ったデザインに「びっくり」と驚きながらも「この前までの板よりも断然良くなった」と手応えをつかんでいる。今季初戦となる来月14日のサマージャンプ朝日大会(士別市)が新たな“相棒”の大会デビューにもなる。

 「昨年くらいから体力がついてきて、長時間の練習でもバテずに集中してできるようになってきた。期待に応えられるように頑張りたい」。夏に力を蓄え、ソチでの歓喜につなげる。
(スポーツナビ)