20130627-142123-1-N 世界文化遺産に登録された富士山の山開きを7月1日に控え、山梨県などによる吉田口登山道の調査が27日午前、始まった。
 5合目から山頂までの登山道などで、防護柵や岩場の手すり、積雪量などを調べ、安全を確認する。
 調査には、山梨県や富士吉田市、山梨県警などの関係者が参加した。登山者の増加を見込み、県は今年、7月1日から9月1日まで、吉田口5合目に現地連絡本部を設置。24時間態勢で万全を期すことにしている。
 一方、静岡県御殿場市の富士山御殿場ルート新5合目では、入山門が16年ぶりに建て替えられ、27日に完成を祝う式典が行われた。鳥居をかたどった門はヒノキ作りで、高さ約4メートル。市観光協会によると、門は、登山者の安全を祈願して明治時代に設けられた。門が老朽化したため、世界遺産登録に合わせて建て替えた。


 静岡県は27日、静岡側の3登山ルートのうち、御殿場、須走の両ルートについては山開き当日から頂上までの通行規制を解除すると発表した。
 富士山の世界遺産登録で、例年以上の登山者が集まることが予想されるが、山梨側の吉田ルートと合わせ、3ルートで登頂できることになった。
 御殿場、須走の両ルートが山開きの日に頂上まで全通するのは2006年以来。静岡側の残る富士宮ルートは、残雪が多いため、規制を解除するのは新7合目までとし、8日から頂上まで解除する。
(読売新聞)