『五輪選手ら立山アルペン自転車で快走』 (読売新聞)

 スピードスケートの穂積雅子と田畑真紀、門奈津実の3選手を加えた5人が26日、立山黒部アルペンルートの美女平―室堂間を自転車で駆け上がる「立山アルペンヒルクライム2012」に参加し、雄大な自然の中でトレーニングに励んだ。
tateyama 3選手のほか、ヒルクライムに詳しいプロサイクリングチーム「VAXレーシング」の長沼隆行選手と馬場隆司監督も参加。5人は距離23キロ、標高差1473メートルのコースを約1時間45分間で完走した。コースは、県公安委員会が環境保護と安全確保を理由に一般自動車や自転車などの通行を原則禁止しているが、五輪経験者らの練習で公益性があることなどを理由に通行を許可した。
 主催の「立山アルペンヒルクライム開催を実現する会」は来年度、数百人規模のヒルクライム大会の開催を目指している。今回は、コースの安全性や大会の実現可能性を探る目的も兼ねていた。ヒルクライム大会への出場経験が豊富な長沼選手は「日本でも類を見ない素晴らしい景色のコース」と大会開催に期待を寄せた。一方、スタート地点の準備運動スペースの狭さや、センターライン付近のひびの多さなど課題も指摘した。同会の高平会長は「評価されてうれしい。課題は一つずつ詰めていく」と話した。同会は今回の結果を報告書にまとめ、道路を管理する県道路公社や県警に提出。9月頃、関係機関に大会開催許可を求める予定。


乗鞍の「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」の大会コースが走行距離20.5km 標高差1260mですから、実現すると、それを上回る山岳レースとなりそう。乗鞍の景観も捨てがたいが、立山はそれを凌ぐ絶景ポイントが多い。


室堂の奥、雄山裏側の黒部ダムでは観光放水を開始
 日本最大級のアーチ式ダムである関西電力の黒部ダム(富山県立山町)で26日、毎年恒例の「観光放水」が始まった。立山黒部アルペンルートに夏の到来を告げる迫力ある光景に、観光客らは歓声を上げた。
クロヨン 高さ186メートルの壁面から毎秒約15トンの水が勢いよく噴き出し、水しぶきを受けて虹が鮮やかに浮かび上がった。観光放水は、夏季に水位が下がる黒部ダム下流の峡谷の景観維持を目的に、1961年から実施。10月15日まで毎日行われ、期間中は約60万人の観光客が訪れるという。 (産経新聞)