北アルプス白馬連峰の山開き「第46回貞逸(ていいつ)祭」が26日、日本三大雪渓の一つ、北安曇郡白馬村の白馬大雪渓であった。好天の下、白馬山案内人組合がガイドする記念トレッキングに参加した約200人が初夏の残雪を踏み締めた。
IP120526TAN0000380008233921 新緑のブナ林を抜けると、荒々しい岩肌に囲まれた大雪渓が広がった。同組合が山スキーを披露して開山を祝う中、安曇野市から妻と参加した小林利晴さん(62)は「麓は新緑で大雪渓は雪景色。この変化が楽しい」と満足そうに話した。
 標高約1600メートルの大雪渓下部の積雪は平年並みだが、標高2300メートル以上では例年より多いという。白馬岳近くでは今月、北九州市の60〜70代のパーティー6人が遭難死する事故があっただけに、同組合の降籏義道組合長(64)は「悪天候時の道迷いや滑落への注意はもちろん、入山前に天候や装備の確認も徹底してほしい」と話していた。
 貞逸祭は、白馬岳に山小屋を建てるなど山岳観光の発展に貢献した松沢貞逸(1889〜1926年)をしのび、毎年この時期に開いている。(信濃毎日新聞)