今夏、出来ることの最大限の環境で選手たちは、来季に向けて達成感に満ちたトレーニングを成し遂げました。
一つひとつの行動と、そのプロセスは、「何ひとつ無駄にしない」と言う、集中力とイメージアップをしていくことで、着実にレベルアップへと、その環境では導いてくれました。
短い2020夏ですが、良い体験となったことでしょう。
初日は午後からのトレーニング。
雪渓への登山時は雨が降っていましたが、回復に向かい、ダメージなく滑ることが出来ました。
今回から雪渓上部の第3ステージの急斜面となります。
安全面でも、いつも以上に配慮したトレーニングメニューが必要です。
2日目は朝から晴れて、乗鞍の絶景を正面にダイナミックな滑走を満喫しました。
トレーニングバーンは更に奥へ移動し、上部、下部でバリエーションメニューを変えて、質の高いターンを目標に頑張りました。
3日目の朝は、秋を感じる空と風でした。
雷鳥がお出迎え! 普段、乗鞍では天候が崩れる予兆での鳴き声くらいしか雷鳥の存在を感じることが出来ないので、逢えたのは貴重です。驚かさないように気配りして、その場から離れました。
滑りの方は、急斜面に対するポジションも改善され、イメージした動きとターン弧が描けるようになってきました。
急斜面でのSL基礎トレーニングも仕上げの日となりました。
今回は、単なる雪上トレーニングではなく、オフトレの一環として、陸トレでの運動と雪上の滑走時の身体の使い方や感覚の違い、外力と内力も意識して行ないました。
一本一本、自分の足で担ぎ上げで滑るため、失敗したターンも無駄にしないで、しっかりとフィードバックして次へと繋ぐことで中身の濃いトレーニングが出来たと思います。
この成果は、シーズンに入ってから裏切らないことでしょう。