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・直立したアスレチック・スタンス(パワーポジション)
・マッチしたエッジングの角度
・エッジングの加圧
・滑走ラインとゲートとの適切な距離
・2本のスキーが次のゲートに向かっている。
・スタンスのバランス(スタンス幅の不変)
・両スキーの腰幅スタンス
・平行な脚
・足首、膝、腰の屈曲
・屈曲した内脚と伸長した外脚
・スキーの方向に合わせた腰の動き(向き)
・肩のライン
・(目線が)先を見ている
・手が前に出ている



・運動をする上で最も重要なパワーポジション
パワーポジションとは、「もっとも力が出やすい構え」のような基本姿勢のこと。
力の発揮だけでなく、ケガのリスクを抑えることができる。素早い切り返し動作には、関節や筋肉へ思った以上のストレスがかかる。特に腰や膝は、悪体勢の状態で力を発揮したことによる大ケガにつながることもある。そのようなケガを防ぐためにも、普段から無意識にパワーポジションをとれるようにしておくことが重要。

・パワーポジションの正しい作り方
1. 足は肩幅よりも少し広めに開き、つま先は膝と同じ方向へ向ける
2. 背中をまっすぐにしたまま上体を前に傾け、お尻を後ろに引くように股関節を曲げる
3. 股関節と同時に膝も曲げていき、上体と下腿部が平行になるくらいのところでキープする
4. 肩に力を入れず、肩甲骨を軽く寄せておく
重要なポイントは、“骨盤を軽く前傾させて股関節をしっかり曲げる”こと。そうすることで、下半身でもっとも強い力を発揮できるお尻の筋肉を使うことができる。上体を落とす際に膝を曲げて重心を低くするのではなく、股関節を曲げる意識をする。
また、NGポイントは“膝の向き”。膝の向きが内側に入り内股になると、力が発揮できないだけでなくケガのリスクが高まる。つま先の向きと膝の向きは同じ方向。

・パワーポジションがうまくとれなかったり、動き出しがスムーズに行えない原因
【柔軟性が低い】
お尻(臀筋群)など股関節まわりの筋肉や太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス)、足首まわりの筋肉(下腿三頭筋など)が硬くて関節の可動域が狭い場合、パワーポジションを保つことが難しくなる。柔軟性が低い人は、パワーポジションの練習と並行してストレッチなどを積極的に取り入れ、関節の可動域を広げておく必要がある。
【体幹部の筋力が弱い】
素早い動き出しには、下半身だけでなく体幹の筋力も重要。体幹の筋力が弱ければ動き出しの際に体がブレてしまい、上半身に力がスムーズに伝達されないなどのロスが生じる。疲労が溜まったときは、特にパフォーマンスに影響を与えます。体幹トレーニングを行い、体幹部の筋力を高めておく必要がある。

・パワーポジションとは「正しいスクワット」の姿勢である
正しい姿勢でスクワットを行えば、自然とパワーポジションをつくれる。スクワットを行えば、パワーポジションがうまく作れない原因である柔軟性の低下改善や、体幹強化を同時に行える。

パワーポジションの習得を目指すなら、スクワットも積極的にトレーニングへ取り入れてください。