W杯男子GSビーバークリークで優勝したシュテファン・ルイッツが、1本目と2本目の間に酸素吸入を行い、FISの反ドーピング規則に違反したとして調査対象となっている。
FISは7日、イタリアとスイスの記者によってルイッツが酸素を吸入しているとみられる写真の存在が明らかになったとして、この問題を調査していることを公表した。

大会中の酸素吸入は、世界反ドーピング機関(WADA)では禁止されていないものの、FISの反ドーピング規則では2016年6月から違反であることが明確に記されている。
ドイツチームは誤りを認めており、チーム監督であるマティアス・バートホールド氏は報道陣に対して、「われわれコーチ陣とドクターは、極めてばかげた決断をした」「FISの規則ではなく、WADAの規則を参考にしてしまった」と釈明している。
「ドクターに相談して規則違反にならないことを確認した。この標高で多くのけが人が出ていることから、酸素の使用を決めた」
「ビーバークリークで大回転が行われた後、どのチームからもクレームはなかった」「調査は現在も進行中である」

ルイッツは、ケガによる故障から1年ぶりの復帰を果たしたばかりで、W杯初優勝をもマークした。
ただし、現在は失格の可能性に直面している。
失格処分が下された場合は、ルイッツの勝利はマルセル・ヒルシャーに渡ることになる。