150130201 先日、前歯が欠ける不幸に見舞われたタイガー・ウッズ(39)が、ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンで2014年8月の全米プロゴルフ選手権以来となるツアー復帰戦を迎えている。

 ウッズは先日まで、腰の負傷が話題となっていたが、現在、注目を集めているのは、彼のゴルフの状態ではなく歯の状態だ。

 ウッズは19日に、恋人でアルペンスキー選手のリンゼイ・ボンの試合をイタリアのコルティナで観戦していた際、カメラマンのカメラが口に当たり、前歯が欠けてしまったが、この日は満面の笑みで、「どんなスポーツでも歯をぶつけることはある。運の悪いことに、僕は競技中じゃなかったけどね」と語った。

「向こうが位置を変えたときにぶつかったんだ。単なる事故さ。それに運よく、歯根は無事だった」

「そこらじゅう血まみれだったよ」と語ったウッズはすぐに帰国し、翌朝に歯の再建治療を受けた。現在は「まったく問題ない」状態だという。

 ボンの試合観戦にお忍びで訪れていたウッズは、テレビゲームのキャラクターグッズのようなドクロ柄のマスクで口元を覆い隠していた。

 これについてウッズは、「まわりに溶け込もうとしたんだ。アルペンスキーの会場に、茶色の肌の人間はあんまりいないからね。マスクをしてた理由はそれだけだ」と話している。

 ウッズはまた、歯は折れた1本のほかにも、ひどいひびの入ったものがもう1本あり、帰国するまではまったく飲み食いができない状態だったと明かしている。

「帰国のフライトは悪いジョークみたいだったよ。治療を受けるまでは食べられない、飲めない。息をするだけで痛かった。ひびの入ったやつは、空気が神経に当たるんだ」

 腰の負傷のため、4か月にわたってツアーを離れたウッズは、昨年12月に米フロリダ州オーランドで行われた自身主催のチャリティー大会、ヒーロー・ワールドチャレンジで復帰した。この大会で、ウッズは最下位タイに終わっている。

 今大会が今季初戦となったウッズは、2オーバー104位タイと大きく出遅れた。