141030501スピード違反の取り締まり場所が固定化するのを避けるため、警察庁は、移動可能な自動取り締まり装置の導入に向け、来週から効果を検証するための実験を始める。

スピード違反の取り締まりのあり方をめぐっては、去年、警察庁の有識者懇談会が取り締まり場所の固定化などの問題点を指摘し、警察庁は、新たな自動取り締まり装置の導入を検討してきた。

持ち運び可能で取り締まる場所を柔軟に変えられる長所があり、最もコンパクトなタイプは高さ1メートルほど。歩行者らが交通事故にあいやすい住宅地や学校周辺の生活道路で速度違反の取り締まりに活用する。現行の自動測定装置は固定式で、取り締まりが幹線道路に偏るとの課題が指摘されている。

新たに導入される装置は、三脚にセットするタイプなど2種類。三脚型は重さ8キロで、速度を検知する本体部分は、三脚から取り外して持ち運ぶことができる。固定式の小型装置も埼玉県内2か所で試験導入。同県内の生活道路で11月4日から1〜2か月間、時間や場所を変えながら試験運用し、効果を見極めたうえで全国での導入を検討する。