SAJ競技者登録数をデータバンクより過去7年分を抽出。
全体推移と年代(各カテゴリー)別に男女での傾向を調べた。


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・SAJ競技者登録の全体推移は、『2010/2011シーズン』以降ほぼ横ばい
・『2010/2011シーズン』で登録者数が、男女合わせて1000名程度が一気に増加している。
 これは、チルドレンカテゴリ(K1/K2)の競技が確立された年で、小学生世代の競技者登録が急増した。

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・全体のトレンドを追うため、小学生登録者数を除いてみると、年々減少していることがわかる。
・一方、絶対的な競技人口が増えたわけではないが、SAJとしては小学生から競技者を取り込むきっかけと
 なり、全体数の底上げにつながっている。

saj2014比率

saj2014カテゴリ別

・年代別で傾向をみると、総じて言えることは中学生がピークに高校、大学へと進学するに連れて
 競技者人口が減っている。
・競技人口の多い、中学生世代が男女共、年々減少していることがわかる。
・高校生世代は、過去からの大きなトレンドの変化は見られない。
 背景には、高校での部活動として競技スキーを行なっている。
 そのための学校や他での練習や大会サポートの受け入れ環境があることが伺える。
大学生は、女子より男子の減少が著しく、意外であった。
 これは、経済面、大学卒業後の就職なども影響しているのかもしれない。
 但し、女子の場合、大学への進学を機に引退者が多く、絶対的な競技者数が少なくなる傾向は
 過去から変わらない。
・2013/2014シーズンからFISルール改正によるGS板の規格が大きく変わり、競技者数が激減したか
 と思えたが、大きな変化は見られない。
一般競技者は増加傾向にある。
 これは単に若年層の人口が増えずに、各年代がそのまま年齢と共に上がる傾向を示しているのかも
 しれない。
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・加盟団体別(学連登録を除く)で調べると、東京は年々の増加傾向が顕著。
東京が北海道・長野を超える競技者人口を抱える今、選手の技術レベルの幅は大きいとはいえ、
 都連主催のSAJおよびFIS公認大会を増やすべきだと思う。
・SATもジュニア強化を数年前から行い、選手層を厚くし、レベルの底上げの努力の結果ともいえるが、
 一方で、この競技人口の急増に対しては、後手になっている部分もあり、課題も多い。

saj140527連盟別


ちなみに
スノースポーツ(SAJ管轄)を資金面で支えているのは、アルペン競技の選手登録費などからなる。
全体の6割(今年度)を占めるにもかかわらず、
その恩恵が選手たちに、まわらないのは如何なものか?
(女子選手の場合は7割。また、全競技者数の底上げもALの小学生登録による)


SAJ140528001

SAJ140528002
AL:アルペン、CC:クロカン、FS:フリースタイル、JP:ジャンプ、SB:スノーボード

さらにいえば、
SAJ一般会員を含めると、その殆どが基礎スキーヤーであることから、
現在、オリンピックやW杯で活躍するアルペン以外のスノースポーツ選手強化費および遠征費は、
それらから賄っていることになる。

「故郷納税」ではないが、少なくともSAJ会員登録費の一般2000円のうち、
半額は応援する競技に使われるしくみにするなど、
もう少し、アルペン選手への資金流入を今の成績のみでなく、
育成強化のために、投資してもらいたいものである。



To be Continue
2014/05/29 13:00更新(グラフ追加)