体力強化の一環としてロードバイクで北海道―東京間約1500キロ縦断に挑んでいるスノーボード・アルペン種目の斯波正樹選手(ネミー・山形南高出)が28日、経由地の本県でのオフを利用し、山辺町の山辺中(白壁忠彦校長)を訪れた。ともに来年のソチ冬季五輪出場を目指している吉岡健太郎選手(北海道出身)と講演し、夢を追い掛ける大切さなどを訴えた。

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 山辺小で昨年、斯波選手が講演した縁もあり、山辺町内での再演が実現。1年生約140人を前に斯波選手は、夢を持ち挑戦する上で「『できない』という固定観念にとらわれてはいけない」と強調。「自分が置かれた状況を受け止め、どうすればできるようになるかを考えることが大事」と語った。吉岡選手は「夢があるからこそ出会いや感動がある」と説いた。

 斯波選手らは東京までの各経由地で、東日本大震災で被災した子どもたちへの応援メッセージを集めている。講演後、名刺大の短冊に応援メッセージや夢、決意を生徒たちにも書いてもらった。講演に耳を傾けた安藤千尋さんは「応援しているという気持ちが届くように」と短冊に向かい、下山竜佑君は「できないと思わず練習すれば、もっと強くなれる」と五輪や世界陸上出場という夢を書き記した。

 斯波選手らは29日に本県を出発し、新潟、長野などを経て来月5日に東京に到着する予定。自身のブログで挑戦の様子を公開中。アドレスはhttp://masakishiba.com/
(山形新聞)