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 氷見市観光協会は、氷見の海岸から望む海越しの立山連峰の世界遺産登録を目指す活動を始める。海越しに3千メートル級の山々が見える景観は世界でも希少といわれ、推進活動を通じて氷見の観光振興につなげる。7月3日に松原勝久会長が市内で記者会見して、実行委員会設立などの計画を説明する。
 計画では氷見市観光協会と同市環境を良くする会が中心となり、市内の各団体で「氷見から見える海越しの立山連峰 世界遺産登録推進活動実行委員会」を設立し、署名活動などを行う。市や県の協力を得て、文化庁や環境省に働き掛けて「国内候補」としての推薦獲得を目指す。

 「海越しの立山連峰」の景観は、氷見市の海岸から高岡市の雨晴海岸に掛けて見ることができる。氷見市観光協会によると、気象条件の影響を受けるため、立山の景観は冬場を中心に年間40〜50日出現する。松原勝久会長は「世界遺産登録には20〜25年掛かるため、ハードルは高いが、推進活動が氷見の魅力の発信につながる」と意欲を話した。