給油所の安値調達を容認 公取委

 公正取引委員会は石油元売り8社に対して、自列販売店が別ルートで商社などから安いガソリンを仕入れることを認めるように求める方針を打ち出した。
 元売りが系列販売店に正規ルート以外のガソリン購入を禁じている取引慣行が独占禁止法に抵触すると判断した。安値仕入れが広がればガソリンの店頭価格が下がる可能性もある。
 法的強制力はないものの、是正されなければ行政処分も視野に審査を検討する。

 ガソリンは、大別して2つの流通ルートがある。
 流通量の8割強を占める元売り各社が系列販売店を通じて「エネオス」や「エッソ」などのガソリンスタンドで販売する正規ルート。
 そして、元売りが正規ルートで余剰生産品となったもの商社などに卸し、独立系のガソリンスタンドを通じて販売するルート。
 商社経由で販売されるガソリンは「業転玉(業者間転売玉)」と呼ばれ、公取の調査では正規ルートに比べて1リットル当たり平均3.8円安い。

 公取は、元売りが系列販売店に対し、正規ルート以外からガソリンを仕入れるのを禁じている取引慣行を指摘。安いガソリンの購入を禁じられた系列店が独立系に対して不利な競争条件を強いられていると判断した。

 系列店は元売りのブランドを使用しているため、正規ルート以外からの仕入れは契約違反としてきたが、その元売りも最近は自社製品以外を混ぜ合わせてガソリンを卸しているのが実態。公取は、この不平等な取引慣行の是正を求めることにした。

 全国石油商業組合連合会によると、需要減によりガソリンスタンドの数は過去10年で26%減った一方、安値品の流通割合は20%から26%に上昇した。多数を占める系列店の経営が悪化しているため、仕入れ環境の適正化を促すのねらい。