これは43年前に三浦雄一郎さんがエベレスト滑降に成功した際の記事
ここでの挑戦も、目標に向かって常日頃から訓練した結果の偉業だったことが伺える。
「スリル満点」三浦氏 エベレスト滑降の成功確認 転倒、スキー片方失う (当時の記事:AP通信)
日本エベレスト・スキー探検隊の藤島泰輔総本部長が11日カトマンズで発表したところによると、三浦雄一郎スキー隊長はさる6日エベレスト・サウスコル(7985メートル)より約200メートル下の7780メートル地点から全長約3キロにわたるエベレスト初の本格的なスキー滑降に成功した。
三浦隊長とサポート隊員は5日サウスコルに到着してキャンプ入り。6日朝、ザイルを使ってサウスコルから200メートルくだり、滑降をはじめ、7000メートル地点にある大きく切れたクレバス(氷の割れ目)の手前まで滑降した、という。所要タイムは2分20秒だった。
(共同電によると、この地点で、三浦隊長はうず巻き状の風に襲われ、減速用のパラシュートを操作しようとして転倒、腰部に軽傷を負った。このとき右のスキーがはずれ、目標地点高度6200メートルまでの滑降続行は不可能になったという)
藤島総本部長は「スキーを失ったほかは、計画通りだった。すべり出した直後に時速150キロに達した。途中には四つも岩が露出していてヒヤヒヤした。三浦隊長も“スリル満点の滑降を楽しんだ”と喜んでいた」と語った。
◇平均時速は学生 滑降優勝者程度
当初計画のサウスコルよりスタート地点は低くなったが、それにしてもこんな高所から一気にすべりおりたのは世界ではじめて。これまでの記録としては、昨年5月、西ドイツ隊がアンナブルナ山群のグレイシャー・ドーム(7142メートル)頂上からすべったのが最高で、これを大幅に破った。
今回の滑降では、瞬間時速150キロのときもあったそうだが、全コースを計算すると、平均時速77キロぐらいになる。これはことしの全日本学生選手権の滑降で全長2870メートル、標高差735メートルを2分18秒5ですべって優勝した星野富夫選手(専大)の記録とほぼ同じ。
よく整備された競技会コースならいざ知らず、エベレストの薄い空気や露出した岩などの障害物を避けながら、これだけのスピードで滑降できたのは、やはり日ごろの訓練と、パラシュートや酸素マスク、救命胴衣などの“滑降兵器”のおかげだろう。
(朝日新聞より引用・編集)
ここでの挑戦も、目標に向かって常日頃から訓練した結果の偉業だったことが伺える。
「スリル満点」三浦氏 エベレスト滑降の成功確認 転倒、スキー片方失う (当時の記事:AP通信)
日本エベレスト・スキー探検隊の藤島泰輔総本部長が11日カトマンズで発表したところによると、三浦雄一郎スキー隊長はさる6日エベレスト・サウスコル(7985メートル)より約200メートル下の7780メートル地点から全長約3キロにわたるエベレスト初の本格的なスキー滑降に成功した。
三浦隊長とサポート隊員は5日サウスコルに到着してキャンプ入り。6日朝、ザイルを使ってサウスコルから200メートルくだり、滑降をはじめ、7000メートル地点にある大きく切れたクレバス(氷の割れ目)の手前まで滑降した、という。所要タイムは2分20秒だった。
(共同電によると、この地点で、三浦隊長はうず巻き状の風に襲われ、減速用のパラシュートを操作しようとして転倒、腰部に軽傷を負った。このとき右のスキーがはずれ、目標地点高度6200メートルまでの滑降続行は不可能になったという)
藤島総本部長は「スキーを失ったほかは、計画通りだった。すべり出した直後に時速150キロに達した。途中には四つも岩が露出していてヒヤヒヤした。三浦隊長も“スリル満点の滑降を楽しんだ”と喜んでいた」と語った。
◇平均時速は学生 滑降優勝者程度
当初計画のサウスコルよりスタート地点は低くなったが、それにしてもこんな高所から一気にすべりおりたのは世界ではじめて。これまでの記録としては、昨年5月、西ドイツ隊がアンナブルナ山群のグレイシャー・ドーム(7142メートル)頂上からすべったのが最高で、これを大幅に破った。
今回の滑降では、瞬間時速150キロのときもあったそうだが、全コースを計算すると、平均時速77キロぐらいになる。これはことしの全日本学生選手権の滑降で全長2870メートル、標高差735メートルを2分18秒5ですべって優勝した星野富夫選手(専大)の記録とほぼ同じ。
よく整備された競技会コースならいざ知らず、エベレストの薄い空気や露出した岩などの障害物を避けながら、これだけのスピードで滑降できたのは、やはり日ごろの訓練と、パラシュートや酸素マスク、救命胴衣などの“滑降兵器”のおかげだろう。
(朝日新聞より引用・編集)
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。