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 サンクトペテルブルク(ロシア)で開催中の国際スポーツ会議「スポーツアコード」で30日、2020年夏季五輪招致を目指す東京、イスタンブール、マドリードの3都市がプレゼンテーション(概要説明)に臨んだ。東京は招致委会長の猪瀬直樹・東京都知事ら6人が登壇。猪瀬知事は4月に米紙インタビューでイスタンブールを批判する発言をし、国際オリンピック委員会(IOC)から注意を受けただけに、全員で友好的な雰囲気作りに腐心した。

 猪瀬知事は「誰もが安心して街を歩くことができる。万一、落とし物をしても、現金ですら、手元に戻ってくる」と東京の治安の良さを身ぶり手ぶりを交えて強調。都が約4000億円の開催準備基金を持つ財政基盤を説明する際には「現金は銀行にある」と、砕けた表現を使い、笑いと拍手も巻き起こした。

1305301002 また冒頭、招致委理事長の竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長が5人を紹介した際、冬のスピードスケート、夏の自転車で計7回の五輪出場経験を誇る招致委理事の橋本聖子・参院議員が中腰で滑走する仕草を見せ、招致アンバサダーを務めるフェンシングの太田雄貴(森永製菓)は剣で突くポーズを取って会場を和ませた。太田はロンドン五輪後に50万人を集めたメダリストのパレードを紹介し、「日本のファンは情熱的で、フェアプレーを尊ぶ」と熱弁を振るった。

 記者会見では、海外メディアから「イスタンブールへ謝罪したのか」との質問があり、猪瀬知事は5月にトルコ大使館を訪問して謝罪したことを説明。この日、会場ではライバル2都市にフェアプレーで争うことを誓ったことも明らかにした。厳しい質問は続かず、「プレゼンテーションは熱意が伝わってきた。(映画監督のスティーブン)スピルバーグでも雇ったのか」との質問も飛んだ。

 プレゼンテーションは今回を含め、開催地が決定する9月のIOC総会まで計4回予定されている。
(毎日新聞)