資源エネルギー庁が29日発表した27日時点のレギュラーガソリン店頭価格(全国平均)は、1リットル151.7円と前週比0.2円下落で12週連続の値下がり。

石連会長、円安で原油輸入価格上昇「国民全体で広く薄く負担を」  日経新聞

 石油連盟の木村康会長(JX日鉱日石エネルギー会長)は29日の定例記者会見で、石油製品の価格について「円ベースの原油価格が高止まりしている一方で、市況は弱含みで推移している。末端価格への適正な反映が必要だが、需給環境から厳しい状況が続く」との見通しを示した。
 原油価格の高止まりに加え、円安が進むと原油の輸入価格が上昇し、石油製品価格は一段の上昇が見込まれる。木村会長は「円安による輸入価格上昇については、日本国民全体で広く薄く負担していく必要がある。業界としては理解をお願いしていく」と説明。「国全体として(価格上昇を)きちんと吸収していくことが必要だ」と述べた。
 米国政府が新型天然ガスであるシェールガスの対日輸出を許可したことについては、「非在来型のエネルギーサプライが増えることは、いろいろな意味で大きなチャンスだ」と指摘。「輸入するエネルギーの種類や地域の多様化は、基本的にはいいことだと考えている」と話した。