世界の平均気温 過去9番目の暑さ(1〜10月) (毎日新聞)

 今年1〜10月の世界の平均気温は観測史上9番目に高く、各地で異常気象が起こったと、世界気象機関(WMO)が28日、カタール・ドーハで開かれている国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)の会場で発表した。

 WMOによると、太平洋赤道付近のペルー沖で海面水温が低下するラニーニャ現象が発生したため、今年1〜3月は気温は低めに推移した。しかし、4月終息した後は上昇。1〜10月の世界の平均気温は1961〜90年の平均気温である14.2度を0.45度上回り、記録が残る1850年以降の約160年間で9番目の高さとなった。

 各地で異常気象が観測されたことも報告された。3〜5月には、米国や欧州を熱波が襲い、反対にロシア東部では1月末に気温が氷点下45〜50度にまで下がる寒波となった。ブラジルやオーストラリアなど各地で干ばつが起きた一方で、ナイジェリアや中国は大洪水に見舞われた。