雪虫ピーク異例の遅さ 来月にずれ込み 厳しい残暑原因 (北海道新聞)

yuki1 雪の季節の到来を伝える「雪虫」の大量発生は今年、いつもの年より2週間ほど遅く、11月上旬にずれ込みそうだ。厳しい暑さが9月に続いたためで、専門家は「過去に例のない遅さ」と話している。異例の残暑は「冬の使者」の生態にも影響しているようだ。

 雪虫は、アブラムシの一種であるトドノネオオワタムシやケヤキフシアブラムシの通称。代表的なトドノネオオワタムシは、夏はトドマツの根に生息。気温が下がる10月に羽を持つ世代が生まれ、子どもを産むため空中を飛んでヤチダモに移動する。雪虫の名の由来は、羽の付け根が白く、多数が飛ぶと雪が舞うように見えるため。大量発生は、降雪が近いサインといわれる。
 雪虫に詳しい北大大学院農学研究院の秋元信一教授によると、札幌市内では例年10月中旬に大量発生のピークを迎える。今年は、これまでで最も遅かった昨年と一昨年よりも、さらに10日ほど遅いという。
 トドマツの根に生息する世代が羽を持つ世代を産むためには、地中温度の低下が条件で、今年は猛暑で温度が下がりにくかったとみられる。