東京に雪、黒潮蛇行なら (読売新聞)

 日本列島の南岸に沿って北上する黒潮が東海沖で蛇行すると、東京に雪が降りやすくなるとした研究成果を、鹿児島大などのチームが25日、発表した。

 黒潮の蛇行によって雪が降りやすい気圧配置に変わったという。黒潮は数か月から数年ごとに、東海沖で直進したり大きく蛇行したりする。研究チームは、黒潮の蛇行と天気の関係に着目し、観測記録が残る過去38年分の天気図などを調べた。11〜3月に中心気圧が1000ヘクト・パスカル以下の低気圧が東海沖を通過し東京で雪が降ったのは、大蛇行時58回のうち12回で21%だった。25回あった黒潮直進時には一度も降らなかった。
 黒潮の蛇行時に東京で雪が降ったケースでは、関東の南岸を通る低気圧のコースが黒潮の直進時に比べて南方に移動、湿った寒気が北から入りやすい気圧配置になっていたという。


気象の予報技術も多角的な情報が得られてくると、予報精度もあがってくるということですね。