『スキー場利用者5・2%増 震災反動で 減少傾向変わらず』 (信濃毎日新聞)

 昨冬営業した長野県内スキー場87カ所の2011年度(11月〜3月)の利用者は、前年度比5・2%増の671万4千人だったことが25日、県観光部のまとめで分かった。前年度は東日本大震災で大きく落ち込んだため、4年ぶりに前年水準を上回ったが、09年度比では6・5%減少。同部は、昨年度にスキーの県内伝来100年を記念して展開したキャンペーンの効果が「一定程度あった」とした上で、「減少傾向には歯止めはかかっていない」(観光企画課)と分析している。

 同部は、春スキーの利用状況を反映させるため、前回調査から5月末までの期間を調査。5月末までの利用者は、前年同期を5・5%上回る697万7千人だった。

 5月末までの利用者数が最も多かったのは志賀高原(下高井郡山ノ内町)で、前年同期比6・5%増の97万3千人。北志賀高原(同)が14・5%増の54万1千人、白馬八方尾根(北安曇郡白馬村)が0・5%減の38万3千人で続き、前回と同じ順位だった。

 前年同期より利用者が増えたのは43カ所。5月末時点の利用者の伸び率は、白馬さのさか(同)が5万6千人で26・7%増、聖高原(東筑摩郡麻績村)が6千人で26・0%増、白樺湖ロイヤルヒル(茅野市)が9万9千人で25・9%増などだった。同部によると、前年同期に比べ営業日数が多かったスキー場が目立つという。

 同時にまとめた県内スケート場10カ所の利用者数(11年11月〜12年5月末)は31万9千人で、前年同期を2・9ポイント上回った。