この冬は寒気の緩みが弱く、昨年12月から今月までの3カ月にわたって、北日本、東日本、西日本の3地域とも、月平均気温が平年よりも低い状況が続いたことが、気象庁のまとめで分かった。1985〜86年のシーズン以来の長期間にわたる低温傾向となった。
 豪雪地帯とされる各地で、今月19日までの降雪量を累積した値の平均は、過去5年の平均値362センチを25%上回る451センチだった。寒気の緩みが弱いため雪が溶けにくく、積もりやすい状態が続いたため、積雪の深さは、311の観測地点のうち67地点で、平年の2倍以上となった。

 こうして長く続いた低温傾向の影響で、梅などの開花も遅れている。気象庁によると、24日までに梅が開花した19地点のうち、17地点で平年よりも遅い開花を記録した。長崎県や宮崎県、高知県では観測史上最も遅い開花となり、いずれも平年より3週間以上遅れた。まだ開花していない残りの観測地点の中でも、半分以上がすでに平年の開花時期を過ぎている。 (朝日新聞)