日本気象協会は7日、スギ花粉の飛散が、関東・東海・四国で来年2月中旬から始まるとの予測を発表した。過去10年間の平均と同じか遅くなる見込みという。飛散量は、東北地方の太平洋側で同1〜5割ほど多くなると予想。関東甲信から中国・近畿にかけてはおおむね例年並みで、九州・四国はやや少なくなる。

 東京都心で過去10年間の平均の約4倍を記録するなど、全国的に飛散量の多かった今春に比べると、いずれの地域も3〜7割減の見通し。

 花粉の飛散量は夏の気温が高く、降水量が少ないほど多くなる。気象協会によると、今夏は6〜7月の気温が平年(過去30年の平均)より高かったものの8月は平年並み。降水量は、九州・四国は平年より多かったが、そのほかの地域は平年並みか少なく、東北地方の太平洋側はかなり少なかった。

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