深刻な状況が続く福島第一原発。3月15日の2号機爆発以降は、新たに大量の放射性物質の放出はないようだ。しかし、すでに放出された大量の放射性物質や、今後も放出される可能性がある放射性物質による食品への放射能汚染は、(直ぐに人体への影響がないと言われているが、)現実の問題となって脅かされている。

『粉ミルクから放射性物質』
 明治の粉ミルクから1キログラム当たり最大で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されたことを発表。
 原料の脱脂粉乳は、すべて東日本大震災の前に生産されたのもので、一部は北海道産。大半はオーストラリアなどオセアニア地域から輸入されたものを使用していた。一方、今回、交換の対象となる製品は、埼玉県春日部市の工場で震災後のことし3月14日から20日までの間に加工されたということ。このため明治では「原因は特定できていないが、工場で外気を取り入れて乾燥させる加工工程で、東京電力福島第一原子力発電所の事故による大気中の放射性セシウムが入り込んだ可能性がある」としている。

『東電 海にストロンチウム流出』
 東京電力は、放射性ストロンチウムを含む汚染水およそ150リットルが海に流出したとみられると発表した。
放射性ストロンチウムは、放射線の量が半分になる期間、「半減期」が29年のストロンチウム90などがあり、カルシウムと性質が似ているため体内に取り込むと骨に蓄積し、長期間にわたって放射線を出し続けると指摘されている。

『福島のコメ汚染』
 福島のコメ汚染問題が深刻さを増している。伊達市と福島市の一部地域で玄米から国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出され、県は約4割の農家を対象に出直しの全戸検査を決断。膨大な作業は地元に重くのしかかり、信頼回復の道筋は見えない。国は肉牛汚染発覚後も「コメは大丈夫」としていたが、稲わら汚染に続く「想定外」の事態は防げなかった。


最近、放射能汚染に関して、少し鈍感になってきていましたが、あの爆発事故のことは、今後も付き纏う問題として、何時までも心に刻んで置かないといけない事象です。

この報道を車の移動中に聞いて、「ヤバイ」と思っていたことを今でも思い出します。