今週は猛暑で夜も熱帯夜となり、蒸し暑くて寝苦しい夜が続いている。 そうなると昼間も、いつも以上に眠気を感じてしまう。 睡魔と闘っている間は仕事の効率も上がらない。 そういう時、午後の眠気解消に効果的なのが昼寝。 昼寝は「プチ仮眠」程度に睡眠時間を10〜15分に収めるのがコツという。

◇日常生活には昼休みの仮眠でリフレッシュ!
 眠気で交通事故や仕事のミスが多くなる「魔の時間帯」は? 一般的には深夜や早朝と言われているが、実は昼間にもあり、午後2〜4時も人は体のリズムで眠くなる時間帯だそうだ。 昼ご飯を食べておなかがいっぱいになって眠くなっていると思っている人も多いが、自然のリズムとのこと。
 こういう時、「プチ仮眠」で眠気を覚ますのが効果的なのだが、注意する点がある。 一番大事なのが眠る長さで「30分過ぎると、かえって起きた後にぼーっとする」らしい。 人の眠りは最初は浅く、次第に深くなり、また浅くなるという周期を繰り返す。 特に寝不足だと深い眠りに早く到達しやすく、深い所で起きると、頭がしっかりと目覚めた状態に戻るまで時間がかかってしまう。 深い所まで行ってしまう前の15分程度が目安。
 また、眠気を感じる前に予防的に昼休みを利用して10〜15分程度、昼寝するのが良いと言われている。 たった10〜15分だが、有意義に過ごすには姿勢や周囲の環境も大事。 基本的には夜寝るのと同じで、寝る環境を整えて、すっと眠りに入って、短時間を有効に使う。 寝る姿勢は横になるのがベストだが、リクライニング式のいすの使用や、眠れるなら机の上に突っ伏すのも問題ない。 照明を消したり、アイマスクをしたり、耳栓で音を遮断するのも効果的。 
 そして、すっきりと起きるための工夫は、朝の目覚めと同じで寝過ごさないようにきちんと目覚ましをかけて起きる。 起きた後は光を浴びたり顔を洗ったり、ストレッチなど体を動かすこと。

◇勉強・運動後は長めに昼寝
 昼間の眠気解消には15分程度のプチ仮眠が効果的だが、勉強したことをしっかりと定着させたりスポーツのトレーニング効果を上げたりするためには60〜90分の長めの昼寝が効果的。 夜、眠りについてから30分ほどして現れる深い眠りには、日中学んだことを記憶として定着させる働きがある。 最近は海外の研究グループから長い昼寝にもいい効果があると報告されているという。

昼間の時間の長いこの時期には、日の出と共に目覚め、比較的涼しい時間帯に運動したり、勉強して、ぜひ、昼寝を利用しながら身体のコンディションを保ち、充実した日々をおくりましょう。