東日本大震災や長野県北部で発生した地震による影響で、長野県内のスキー場で営業終了を前倒しする動きが広がっている。
震災による自粛ムード、関東地方のガソリン不足や計画停電も追い打ちをかけてスキー客が激減しているため。

飯綱高原スキー場は、営業期間を5日間短縮し、16日に今シーズンの営業を終了。
戸狩温泉スキー場は4月3日まで営業する予定だったが、今月21日で終了。
白馬五竜スキー場(白馬村)では、全体の約4割を占める関東からのスキー客がほとんどいない状態とのこと。


一方で、「冬の基幹産業を守ろう」と規模を縮小しながらも営業を続けるスキー場も少なくない。
今季は、日本へのスキー伝来100周年を記念したイベントなどで集客を図ってきた成果もあり、好調なスキー場が多かっただけに、業界の打撃は大きい。県索道事業者協議会では「今こそ県内スキー場は踏ん張り時」。県内ではスキー場の地震の被害は一部にとどまり、営業に支障のないスキー場がほとんど。客数の減少で規模縮小は避けられないものの、「周辺産業を守り、ファンの声に応えるためにも、営業は続けるべきだ」と訴える。

戸隠スキー場(長野市)は一部のリフトを運休するものの、予定通り4月3日まで営業を続ける。
「地震前まで前年比2〜3%増で推移していた。客数は激減したが、ここにきて明るい兆しも見えてきた。ガソリン不足が解消されつつあり、問い合わせは増えている。今週末は少し盛り返しそう」と頑張りをみせる。

地震で食堂の天井が落ちるなどの被害を受けた野沢温泉スキー場も「スキー場が営業をやめると、周辺の旅館などに迷惑がかかる」として、安全の確認ができたリフトで営業を続ける。「復旧にいくらかかるかわからないが、より使い勝手のいい食堂にリニューアルするいい機会にもなった」と前向きに受け止めていた。