アルペンスキー世界選手権の最終日(20日)、ガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ)で男子回転が行われ、湯浅直樹選手が合計タイム1分42秒68で首位と0秒96差の6位入賞を果たした。湯浅選手は、1本目は9位につけ、2本目で順位を上げていくと言う大舞台に強い彼らしいレースだった。
この種目では1958年大会で猪谷千春が銅メダルを獲得して以来、53年ぶりの好成績。
金メダルは、グランジェ(フランス)が五輪も含めて初の金メダルを獲得。
大越龍之介選手は28位、1回目に31位の佐々木明選手は2本目にDF。

今大会で6位入賞を果たした湯浅選手だが、ゴールエリアから引き揚げる際、インタビューに応え「ごめんなさい、きちっと滑ればメダルを取れた。本当、悔しいっ」とコメントし、そのまま、うつむいていたと言う。表彰台を逃した悔しさの方が、大きかったようだ。
今回のレースを、1本目の25番スタートでは、コースは、さほど荒れていない状況で「滑りをセーブしても、自分らしくない」と攻めて9位に。2本目も、ライバルがタイムを落とす急斜面から中斜面へはリズムよくターンを刻んだ。3位との差は、わずか0秒35。「2本目はコンマ15のミスが4回あった。合わせて0秒60」。「そう難しくないコースでわずかな失敗が致命傷になった」と振り返った。

北海道東海大4年の時、2006年トリノ五輪では7位に入賞。一か八かの滑りでは通用しないことを感じた。その後、ひざのけがもありW-Cupでも伸び悩んでいた。昨冬のバンクーバー五輪では代表からも落ちた。「死ぬほど悔しかった。世界で一番になるために生まれてきたと思っているのに、五輪すら出られなかった」と苦しんで引退すら考えた時もあった。(ちょうど昨年のこの時期にブログで紹介したことがある)

あれから1年・・・
湯浅選手は、その壁を自分で乗り越え、たくましくなった。
「6位の結果は揺るぎない自信にはなる。みんなにメダルの可能性を感じさせる滑りはできた。これからは、安定して世界で通用する選手にならないと・・・」。負けず嫌いな思いが、さらに彼を強くする。
3年後のソチ五輪へ向けて。

レースレポートはアルペンスキー撮影記