天気図(現況)大陸から冷たい空気を持った高気圧がやってきました。(青い丸印)
この高気圧は、冬の主役でもある「シベリア高気圧」(シベリア寒気団とも言う)です。

この高気圧が登場すると、北西の季節風とともに寒気が流れ込んできます。

一方、
秋雨前線から伸びた低気圧も北東へ抜けて、オホーツク海上で急速に発達する見込みです。(赤い矢印)






予想天気図25日21時日本付近は、「西高東低の冬型の気圧配置」が整いつつあります。(予想天気図)

今夜から次第に冬型の気圧配置になっていきます。
明日(26日)から明後日(27日)にかけて、標高の高い所や北日本では平地でも雪の降る所があるとのこと。

まだ根雪とまではいかないでしょうが、早期オープンのスキー場では、準備に拍車がかかるでしょう。





<冬型の気圧配置と日本での降雪のメカニズム>
秋から冬は、
シベリア方面の地表面が「放射冷却」で冷やされます。(内陸部は暖まりやすく、冷えやすい)
冷たい空気が溜まり、比較的、背の低い高気圧が出来上がります。(高さは3000m程度)

溜まった冷たい空気は重いので(冷たい空気は暖かい空気より重い)、下降して地表面や海水面に到達し、周囲に吹き出します。
これが北寄りの季節風となって日本にやってきます。これが「北風」です。

日本海の海上では、
季節風にのった冷たい空気で海水表面から水蒸気が放出されるようになり、それが雪雲になります。
海水は「暖まりにくく、冷めにくい」性質を持っていますので、蒸発の際に気化熱を吸収されるので水の温度上昇が抑えられ、
また、水面付近の気温が下がってきたときは凝結熱(※凝結=蒸気の一部が気体から液体へ転化する凝縮現象)を放出されるので水温低下が妨げられます。

そうやって、
海水面の温度変化は少ないため、大陸からの冷たい空気が流れ込む度に雪雲が次々と出来るわけです。
雪雲は、季節風に運ばれ日本海側から山間部にかけて雪を降らせます。
山脈で水分を落とした乾いた空気は太平洋側へ「からっ風」として吹きつけます。(上州のからっ風は有名ですね)


これらから、
C.A情報局としての予想はズバリ! 「今季は大雪」(雪が多すぎたり、荒天で大会がキャンセルにならなければ良いが・・・)

今年の猛暑で温められた日本海が、例年より高い海水温で冬を迎えることとなります。
また、「ラニーニャ」の影響で、大陸の冷たい空気が日本付近まで張り出しやすい状況により冬型が強まり、
冷たい空気と温かい海水の供給体制で、どんどん雪雲をつくり、日本海側では大雪となる可能性が高いと考えます。

さて、
あとは、大雪がどのパターンで降るか?

「西高東低の気圧配置」のうち、
[1]等圧線が日本付近で南北に何本も走るパターンを「山雪型」と言い、山間部で大雪が降りやすくなる。
[2]等圧線が日本海で袋状に湾曲するパターンは「里雪型」と言い、平野部で大雪となりやすい。
さらに
[3]シベリア高気圧の勢力が強いため相対的に等圧線の間隔が狭まり、高気圧から押し出されるように季節風が吹く場合を「押しの季節風」と言い、「持続型」
[4]日本東海上の低気圧が発達しこの場合も相対的に等圧線が狭まり、低気圧に引き込まれるような形で季節風が吹く場合を「引きの季節風」と言い、「瞬発型」。
 「瞬発型」の場合、
 低気圧が発達しながら日本付近を北東に足早に通過する場合が多く、各地に暴風や大雪(雨)をもたらし、
 東北地方太平洋側・東海地方西部・近畿中部・瀬戸内海沿岸などでも降雪(雨)をもたらす可能性もあるが、
 暴風などの荒天が一時的である事が多い。 (昨シーズンがこれに近い)
[5]高気圧・低気圧双方とも強まって季節風が吹く場合、「押しの季節風と引きの季節風の混合型」と言う。

これから日々、天気図を見ながら予想していくことにしましょう!

スタッドレスタイヤへのはき替えは、早めが良いかもしれません。